これだけ知っていれば大丈夫!外壁塗装での足場を徹底解説!
更新日:2018-08-10
足場を設置せず外壁塗装リフォームをやるので値引きします!
もし、このような業者に出くわしたら注意が必要です。
例外的に足場が必要ない現場もありますが、ほとんどの住宅では足場工事は必要です。
また、見積りを取られた方の中で足場の相場が分かった方は、「足場って意外と高いんだな」と思いを持たれた方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、足場を設置することで、職人の安全、外壁リフォームによるご近所とのトラブルを回避することや施工品質の維持ができます。
この記事では、外壁塗装による足場工事について徹底解説すると共に、なぜ?それほど費用がかかるのか、また、費用面でのトラブルを回避するポイントを解説していきます。
外壁塗装が初めてで契約を結ぶ前に、ぜひ一読ください。
外壁塗装で足場が必要な理由
足場は塗装工事において重要な工程です。足場にこだわる職人は良い仕事をしてくれる確率が高く、なぜ足場が必要なのかポイントを押さえておきましょう。
職人の安全性を確保
足場を設置することで、職人の落下事故の危険性を下げることができます。
また、
- 地上にいる職人との道具の受け渡しが容易になる
- 塗料を塗る際の道具を置くことができる
など作業効率を上げる役割もあります。
施工品質を維持するため
職人が安全な体制で仕事をすることができ、建物の隅々まで手が届くため塗り残しの可能性を防ぐことができます。
ご近所とのトラブルを回避する
高圧洗浄による外壁の水洗いの際に、水しぶきがとびます。また、塗装中に塗料が飛散してしまった場合などを考えると、ゾっとしますよね。
足場を設置することで飛散防止ネットを設置できます。
飛散防止ネットを設置した足場
飛散防止ネットを設置することで、水しぶき、塗料飛散などのトラブルを回避できます。
外壁・屋根塗装で使われる足場の種類
外壁塗装で一般的に使われる足場は「ビケ足場(クサビ足場)」と「単管足場」です。
それぞれ特徴がありますので、解説します。
ビケ足場(クサビ足場)
ビケ足場の正式名称はクサビ緊結式足場と言います。業者によっては「ビケ」又は「クサビ」という場合もあります。
※ここからはビケ足場で統一して解説します。
ビケ足場が採用される理由として、
- 安全性に優れていること
職人の道具(塗料など)を置くスペースの確保ができ、安定性がある足場です。
- 他の足場と比べ低コストで足場を組めること
枠組の足場と比べ重量が約半分であり、持ち運びがしやすい、組み立て時間もかからないことで低コストで足場を組むことが可能です。
ビケ足場のデメリット
どの足場にもいえることですが、ハンマーで部材を叩き組み立てていく為、騒音が発生します。
ただし、足場の設置は騒音対策がしにくく、やむを得ないことを理解しましょう。
単菅足場
単菅足場は、パイプを建てた柱に、両側で抱き合わせたパイプで作る足場です。
1970年代は外壁塗装の足場といえば単菅足場を採用している業者が多かったようですが、現在では単菅足場より安全性に優れ、コストパフォーマンスも高いビケ足場が使われるケースが多くなっています。
ただし、単菅足場が活躍するケースもあります。
それは、隣地との間隔が狭い場合です。
隣地との間隔が狭い場合は、ビケ足場を設置することはできません。
間隔が狭い場所には単菅足場を採用して塗装をする業者は多くいます。
また、昔ながらの塗装業者の中には現在でも単菅足場を使って塗装をしているケースがあります。慣れ親しんだ足場での作業の方が良いという職人の声もあり、一概にビケ足場が良いとは言い切れません。
足場料金の計算方法
足場の料金は建物の外周を調べれば計算ができますが、まずは足場の面積を求める必要があります。また、足場を組み立てる面積(1m)も入れ計算する方法が一般的です。
それでは、参考例を使い説明します。
参考例の場合、2階建ての住宅だとして計算します。
家の外周は
縦の長さが8m+1m(足場設置面積)×2(8mが2面)=18m
横の長さが10m+1m(足場設置面積)×2(10mが2面)=22m
足場を含んだ外周が40mになります。
そして、2階建てのご自宅となりますので、高さを6mとして40m(外)周×6m(高さ)で計算します。
計算しますと、合計240m(240㎡)とでます。
この足場面積に静岡の足場金額平均値を掛け算します。
240×750(1㎡辺りの静岡県足場平均金額)=180,000円となります。
補足
今回の元となる土地は少し大きいご自宅を例に出しました。
静岡の足場平均金額としていますが、金額は業者により異なります。足場の単価については以下よりご確認ください。
単価でみる足場の費用相場
足場の料金を計算するときは「足場の面積×足場の平米単価」で料金を見積もることが一般的です。
また、2階建ての一般住宅の場合は平米単価が650円~850円前後が相場になります。3階建ての場合は+100円~200円です。
この単価は飛散防止ネットを含まれます。
外壁塗装での足場依頼の注意点
足場を依頼する際のよく聞くトラブルと注意点について説明します。
1.外壁に面して傷つけられたくないものは移動しておくこと
足場を組み立てる際に、作業員の荷物が落ちたりする「予期せぬ出来事」があります。
外壁周りに「車」「自転車」などを置いておくことで、作業員が作業をやりにくくなり、工事中に傷ついてしまうことも珍しくありません。
足場のみならず外壁塗装中も同じことが言えますが、汚されたくない、傷つけられたくないものは、工事中は別の場所に確保しましょう。
2.足場組立時の騒音問題
ビケ足場のみならず、足場を組み立てる際はハンマーで叩いて足場を組み立てることから、騒音が発生します。
足場を組み立てる際は、作業員がご近所様へご挨拶に行って頂けるか確認をしましょう。
3.隣家の敷地を借りて作業する必要がある場合
ご自宅の状況によっては、ご自身の敷地内のみでは足場を組めない場合があります。
その際は、足場スペースを確保する為に隣家のご協力を得て足場を組み外壁塗装をします。
2の騒音問題と同じことが言えますが、隣家の敷地を一時借りる場合も業者が挨拶に行くのか?またご自身が挨拶にいくのか確認をしましょう。
4.戸締りをしっかりしましょう
外壁塗装時に足場が設置されている期間は約5日~14日あります。
足場を使えば簡単に2階にも上れてしまう為、足場を設置している際は戸締りに注意しましょう。
まとめ
外壁塗装に足場は絶対に必要だと「のぞき穴」スタッフは判断しております。
静岡県中部地域では、足場をなくす代わりに料金を安くするという営業手法がまだあることを確認していますが、職人の安全性、塗装の品質維持の為にも外壁塗装時には足場を設置する業者を選びましょう。