外壁塗装は3回塗りが鉄則【なぜ?が分かる!】
更新日:2018-10-10
失敗しないための外壁塗装には、塗料の3回塗りは基本中の基本です。
塗装後の美観性、耐久性を左右する重要な工程ですので、外壁塗装を業者に依頼する前に読んでおいて損はない記事です。
どの業者も3回塗りを必ずやっている訳ではなく、3回塗りの所を2回で終わらせる業者も少なくありません。
そのような手抜き業者に当たらないように業者の見極め方も解説致しますので是非ご覧ください。
耐久性を上げるために3回塗り
外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程があります。
下塗り
主に下地と塗料の密着性をUPさせる効果があります。
下塗りは上塗りを長持ちさせる役割があり、外壁を綺麗に仕上げるために必要不可欠な作業です。
また、下塗りの特長として上塗りにはない密着性があり接着剤のような役割を持ちます。
下塗り塗料の種類と特徴について
下塗りにもちゃんと目的と用途に合わせて、塗装をする必要があります。
代表的な下塗り材を紹介します。
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シーラー
密着性向上と吸い込み止めの役割があります。上塗り材のムラを抑える効果があり、主にモルタルなどの下地塗料などに使用されています。
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プライマー
元となる外壁(素地)に直接塗るタイプの塗料となります。
塗膜の附着性を高める効果があります。
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サーフェイサー
壁の小傷などを消し綺麗な表面にしてくれる役割があります。缶スプレーやエアブラシで作業を行うことが主です。
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フィラー
主にモルタル系外壁の微細なひび割れ補修や、段差・凸凹のある面を平滑にするための下地材です。
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微弾性フィラー
微弾性フィラーは機能性が高く下地には主流で使用されています。シーラーとフィラーの機能を兼ね備えたものが微弾性フィラーです。
中塗り
お客様ご指定又は塗装会社の提案した色を塗ります。
中塗りは基本的に上塗りの塗料と同じ塗料を使い塗装をしていきます。
上塗りをするために平滑な下地を作ることが目的です。
上塗り
主に耐久性UP、塗り残し防止効果があります。
上塗りは中塗りと同じ作業となりますが、仕上げの意味合いを持ちます。
見た目と塗料の持ちを左右する重要な工程です。
耐久性を確保するための作業でもあります。
意味ある!?と思われがちな上塗りの特長
- 耐久性
- 低汚染姓
- 防カビ
- 防藻姓
- 断熱性(塗料による)
- 気密性(塗料による)
などの意味を持ちます。
中塗り1回+上塗り1回!!上塗り2回以上!!
外壁塗装業者の中には「下塗りの後に上塗りを2回します」という言い回しや、「下地処理の後に中塗り、上塗りをします」という業者で別れますが実質的には同じ工程での作業となるので、このような言葉が業者から出た際は中塗り、上塗りをやってくれるんだ!と思っていただいて大丈夫です。
外壁塗装の手抜き工事
残念ながら塗装の手抜き工事に代表される手抜き工事の手法に「中塗り工程を省く」業者はいます。
下塗りをして、中塗りのみでも塗装工事が完成した当初は見た目で判断がつきません。
また、中塗り工程を省かれてしまっても塗装後に確認することは不可能です。
実際にしっかりと中塗り、上塗りをやったかという確認は数年後に塗料本来の機能が発揮されているか注意深く見守る必要があり、すぐの確認はできません。
手抜き工事では、チョーキング現象などが数年もせず出てきてしまう減少などがあり、外壁の劣化速度は早いです。
このようなことから、10年持つ塗料を使っても数年で再度外壁塗装を依頼しないといけない状況になります。
手抜き工事を防ぐためには
契約前に手抜き工事をやらないか確認できる質問・内容があります。
詳しく解説します。
1.見積書に塗料缶をいくつ使うか明記している
見積書には塗るべき平米数が明記され、平米数に対して◯◯缶発注する。と明記されている場合は、手抜き工事がしずらくなります。
また、塗料缶のメーカーが明記されている場合は、メーカーサイトから平米数に対しての仕様塗料も明記されているため、安心度はぐっと上がります。
2.施工の工程を報告書として提出をしている
静岡県中部地区にはそこまで多くありませんが、報告書を提出している業者もいます。
報告書で使用した塗料缶の数など確認させてくれる業者は安心度が上がります。
また、報告書をやっていない業者でも「塗料缶、施工工程の報告書がほしい」と言えば提出してくれる業者もいます。
作業の透明性を真剣な業者かどうか契約前に確認してみることも大切です。
3.アフター保証の有無を確認する
手抜き工事をする業者はアフター保証制度は絶対につけません。
ただし、優良な業者であれアフター保証が必ずあるかというと、そうでもありません。
優良な業者は塗装でのミスなどがあった場合でも隠れもせず誠意を持って対応してくれる業者がほとんどですので、アフター保証がない場合、もしも何かトラブルがあった場合の対処方法を聞いておきましょう。
4.塗装料金が安すぎる業者にはご注意を!
足場代は頂きません!
塗料代を割引ます!
といったキャッチコピーには、塗料使用量をごまかす可能性が非常に高いです。
安すぎる業者が全て悪い工事をする訳ではありませんが、塗装使用量をごまかす可能性が上がりますので注意しましょう。
3度塗りの工期について
外壁塗装には乾燥期間が必要です。
3度塗りますが、1回、1回ごと乾燥期間が必要になり、1回の塗装で1日は乾燥させなければなりません。
よって3度塗りでは3回は乾燥日が必要になり、最低でも6日は工期がかかります。
また、高圧洗浄での外壁の洗浄が必要な場合は8日以上の工期を想定していただくことが必要です。
これらの工程は耐久性、美観性を上げるための必要な工程になりますので、工事前に工期について踏まえておくとよいでしょう。
まとめ
静岡県中部地区にも、まだまだ中塗りを省いてしまっているだろう外壁は確認できます。
弊社代表が過去に行った外壁塗装もそうでした。
中塗りを省いてしまったことで、次に塗装する時期が想定よりも早くなり安く済ませた外壁リフォームが割高になってしまいます。
下塗り、中塗り、上塗りの工程は非常に重要な工程ですので、しっかりと工程を守ってくれる業者さんを選びましょう。